衣川晃弘大先生御講話 平成24年12月2日 北陸見聞会

皆様、おはようございます。私は、偉大なる方に繋がる努力を

十九年間ずっとしてきました。ですから、その偉大なる方の教えがやってくるのです。人間は偉大なる存在ですから、当然のことです。人間は、この地球で、この宇宙で最高の生物じゃありませんか。忘れたのですか？　

この地球を支配しているのは誰ですか？ 犬？ 猫？ 狐？猿？人間でしょう。

人間は、全てのものに貨幣価値を付けましたよ。あらゆる動物に貨幣価値を付けたのは誰ですか？　人間ですね。

　あらゆる植物に貨幣価値を付けたのは誰ですか？　人間ですね。では、この地球は人間が支配したのでしょう。この支配した人間であるあなた方の悩みは何ですか？　小さな事が多いですよ。大きな事で悩みますか、人類のためとか、地球の未来のことで悩んだことがありますか？　小さな自分の未来の事で悩んでいませんか？

　人の人格が、顔や言動に表れているのです。当然のことです。顔に出ていることをご存知ですか？　

ベストグループの人は、なぜ笑顔があるのですか。当然、良いことをしているから笑顔がでるのです。悪いことをしていたら、顔が歪みますよ。良いことをしたら、いつも嬉しいです。だから、ベストグループの方に笑顔があるのは当然じゃないですか。

　皆、自分のために生きています。最初の参加の動機は皆、「自分が良くなりたい」、「体が健康になりたい」、「今日も仕事が良くなりたい」、「家族の問題が良くなりますように」と思って参加されます。自分にはこんな悩みがあります。人類から見たら、小さな悩みばかりです。それが、今の人間だろうと思うのです。私はそれが参加の動機でも良いと思うのです。でも、良いことをしないのに、いろんなことが今まで解決しましたか？　病気は、ある程度は医学の力で良くなります。でも同じ生き方をしていると、また再発するじゃないですか。仕事だって良くなったり、悪くなったりの繰り返しだと思います。如何ですか？　

　人間関係だって、壊れてもそのままの人、努力して良くなったら、また同じ事で喧嘩していきます。夫婦関係の喧嘩の動機なんて、ちっぽけなものですよ。「干し方が悪い」、「この辺ちょっと汚れているぞ」、「子供の育て方の違い」……そんなものです。

　物の考え方が違うのは当たり前です。だから夫婦をやっているのです。考え方が一緒の夫婦なんて、この地球上に誰もおりません。姉妹だって、お父さんお母さんが一緒なのに全然違います。私も父は一緒なのですが、腹違いの弟と妹が三人おります。ところが全く違うのです。そうしたら、他人同士の夫婦が同じ考えであるわけが無いじゃないですか？　違うからこそ学び合えるのです。

　私は、「価値観が違うからこそ、夫婦の価値が存在する」と思います。人とはちょっと考え方が違うのです。価値観が一緒だったら学び合えないではないですか、考え方が違うからこそ、「そんな考え方があるのか」と学べるのです。社員でも、ベストの仲間でも、違う考えの人がいたら、「お～良い考えを持っているなぁ」と私は採用をするのです。同じ考えだったら、魅力が無いではないですか。もっと違う考えを出しなさいと言いますよ。考えが違うからこそ、人間は成長出来るのでしょう。ところが今の人は、了見が狭いんでしょうか、良識が狭いのでしょうか、自分の考えと一緒じゃないと、人を認めない。そうしたら学び合えないではないですか。　

　私は、木の根っこで言えば、大地に根を張ることばっかり努力してきたのです。樹木も大地に根を張る努力をしていないと、地震とか台風とか何か来ますと、パタッと倒れるのです。私は倒れたくないものだから、大地にしっかりと根を張る努力をずっとしてきたのです。気がついたら、地下水に到達していたのです。地下水に到達したら凄い人間になれるのです。あなた方は、そういう努力をどこまでしてきましたか？　表面の枝振りの良さばっかり勉強してきたのでしょう。枝振りがどれだけ良くなっても、エゴが出てきたら剪定（せんてい）をしないといけないのですよ。年に一回、バサバサと切られますよ。エゴが出てくると枝振りも汚いのですよ。剪定するからこそ、エゴを切るからこそ、綺麗なものが出てきて整えるのでしょう。そしてまた一年経ったら、エゴがでるのですよ。そしてズバッとエゴを切るのです。この繰り返しです。ところが皆さんは、自分でどんな枝振りなのか分からないのです。だから人から見たら醜いこともしているのです。「自分は最高だ」と思っているのでしょう。最高なら、あなたの周りに何万、何千人という方が、どの程度お付きになってくれていますか？　それが答えではないですか、人が結果を見せてくれるのです。

　私に魅力がなければ、人は付いて来て下さらないでしょう。私が人に良い影響を与えなければ、人は受け入れてくれないでしょう、いかがでしょうか？

　人は皆、自分が最高だと思っているのです。だったらあなたは仕事がどれだけ出来るのですか？　類友の法則と言って、良い人には良い人が集まるのです。人間性が悪くなると人間性の悪い人が集まるのだけれど、あなた方のように自分が良い人間だと思っているのです。本当なのです、自分が悪いときには、自分が悪いと絶対に認めないのです。自分は最高だと思っているのです。実は、自分が最高だと思っている時は、良くない時なのです。あなた方は、これが分からないのです。

　自分が最低の人間性の時には、自分が最高だと思うのです。自分を見つめられないからです。でも、自分が素晴らしい人間性の時には、「私は大した事はない、皆のお陰です」と言うのです。

　だから素晴らしい人を良く見てご覧なさい。「私は大した事はない」、「皆のお陰」、「皆さんのお陰」と本当に立派な方は必ず言いますよ。

　ところが失敗して、或いは生活が厳しい状況、或いは人生が苦しい状況の時、「私は、人の生き方くらい良く知っております」、「私は、私の生き方を崩すことは出来ません」、「自分の考えを持っています」と必ず言いますよ。「私の生き方を貫き通します」　これは、失敗者のいう言葉です。なぜなら私は、ベストグループを創らせてもらって十九年間に何十万人という方に会って来ていますから。立派な方も時たまおられますが、ほとんどの方が何かでぶち当たった方です。そうすると、失敗している方は必ず言います、「私の生き方がある」、「私の生き方を壊したくありません」。

でも立派な方は、「素晴らしい事をされていますね」と仰います。間違いないでしょう。現場に行ってお会いになったら、家は厳しい状況なのに、そういう人ほど俺は最高だと思っています。つまり、自分が分からない時は、人間性が良くない時なのです。人間性が良くない時は、自分が素晴らしい人間と思っているのです。私はそんな時に、「あなたの周りに、どんな人が集まっておられますか？」と言うのです。自分の周りに集まっている人が、良い人ばっかりだと思っているのです。

　会社が潰れかけた時に採用する方は、どこの企業も雇わない人ばかり雇うのです。当時、九州でナンバーワンだった生命保険会社の方と付き合いをさせて頂きました。十年間ナンバーワンですから、人間的に立派な方です。しかし会社が潰れかけて、保険を解約する事にしました。

　「これで社長とのご縁も無くなったと思います。社長、気づいて下さい。あなたの周りに集まっている方は、どこの会社も採用しない人ばかり集まっているのですよ」

「えっ、あんな素敵な人が？」　朝から酒を飲んで酔っ払っている人が遣り手に見えるのです。酒を飲んで会社に来る方を豪快な人間だなと思っていました。その時の私には、そういうものの見方考え方しか出来なかったのです。

　ある人は、「この会社の社長はまだ金を持っているから、まだ生き血が吸える」と話をしていたそうです。そういう人しか雇っていなかったのです。つまり、会社が潰れかけた時、私にはどこの会社も採用しない人ばかりが集まっていたのです。

　人間性が悪い時は、人を見抜けないのです。そして、自分は最高だと思っているのです。以前、勤めていた社員さんと会った時に、「社長は心理学を教えながら結果的に、変わらなかったのは、あなただ。社長、あなたが一番変わっていない。心理学で何万人も教育をしていて、結局、変わっていなかったのは、あなたですよ。社長、分からないのですか」と言われました。もう、腹を立てる元気さえもないのです。自分が分からないのですから。つまり、自分が最高だと思っている時は、人間性が最低の時なのです。自分が最高の時は、「いいえ、私は大した事はありません。まだまだ皆さんから学ばせて頂きたい」と人格者は必ず言われます。間違いないですか。人格者ではない方は、「私はもう最高だから、あなたらから学ばなくても良い、私は私の生き方を貫き通します」と必ず仰います。つまり、人格者には人が寄って来るのです。

　私は会社が潰れかけた時に、悪い人しか寄らなかったから、結局ダメになったのです。そして途中で、生命保険会社の方の一言で、気づいたのです。「そうだな、こんな人を誰が雇うのだろうか」と、ふと我に戻ったのです。そうしたら、一カ月分のお給料を全部渡しまして、「悪いけれど、辞めてくれ」と言って辞めてもらったのです。そして、もう一度やり直しました。

　私は貧しい家庭で育ちましたから、お金は大事にしていたので、潰れかけても無借金経営だったのです。保証人を立てるようなお仕事はしません。これが私の経営哲学なのです。もしも潰れかけた時に、人にご迷惑を掛ける。だから、ベストの指針にも、「金銭の貸し借りをしてはいけない」と書いております。「保証人をしない」と書いているのはそこなのです。あれは、私の信念なのです。

　保証人をして頂いたら、必ず誰かに迷惑を掛けるのです。保証人をお願いした人たちは、逃げるのです。そうすると受けた人は、結局、裸になるのです。ベストグループが保証人を禁じるのはそこにあるのです。金銭の貸し借りも一切させません。

　そういうことを考えながら、もしも私が少しだけ全うだとしたら、母親の教育の影響があったのだろうと思います。父親が貧しくても頑張って生き抜いてくれたこと、それが身についているから、親のお陰と思います。そして立ち上がらせてもらった時、私は「一度しか人生はない。だったら、もっと早く幸せになる方法があるはずだ」と思いました。あの苦しみは、もう私だけで十分です。経験がある人だったら分かると思います。ほとんどの人が潰れるのです。私は立ち上がらせてもらった何かがあるのだろう。だからこれを経験して、立派な人財をもう一度社会の中で育成したい、今度は本当に早く良くなる方を育成したいと思いました。

　そして、偉大なる御方に繋がる努力ばかりしました。でも私には、そんな事が出来る力はありません。偉大なる御方がして下さるのです。だから大地に根を張って、地下水に繋がる努力だけしました。そして、大木に成る努力です。大木になったら、世の中の事、少々の事が来ても倒れません。

　あなた方は、大地に根を張ることを考えないで、ただ枝振りばっかり。お金の事、体の健康、仕事、家族のこと、……、そんなことしか考えないのです。その繰り返しをしているのです。それよりも大地に根を張る努力をすれば良いのに。大地に根を張ったら揺れないのに。根さえあれば、立ち直ることさえ出来るのに。

　ベストグループは、世界でも一番早く幸せになるグループの一つなのです。宇宙の偉大なる方が、「このグループを創りなさい」と仰ったのです。衣川が作っているのではないのです。あなたの願いは、あなたが純粋になれば叶えて下さるでしょう。これが答えです。

　あなたがこれからも汚れた人間性のまま生きるのなら、この地球上で生きる限りは、あなたの願いは一切叶えて下さいません。あなたがこの地球上で生きていくのに、良き人間性を取り戻される努力をされるのなら、あなたの願いは叶えて下さいます。

　ベストグループは人育てのグループですから、たくさんの人は育ちません。本当に僅かな人しか定着していきません。人を育てるには時間が掛かります。ベストグループの人は、良い笑顔をしてるでしょう。見て下さい、本当の教えを学ぶと、まず表れるのは笑顔なのです。

　「心が揺らがなくなってきましたか？」（会場の方にお声を掛けられる）

　「はい」

見てご覧なさい。正会員さんからは、心が揺らがなくなる方が出て来てます。というのは、私が本当の教えをさせて貰えるのは、正会員さんからなのです。

　ベストグループの人は、笑顔が良いと仰るでしょう。なぜなら、これがベストグループの証なのです。あまり笑顔が素敵だから、このグループはおかしいのではないかと言われます。

　ベストグループに参加して、まず変わるのは笑顔なのです。そして、だんだんと参加されていくと、揺らがない人間になってくるのです。

　私は、大地から水分をとってあなた方に補給するのです。

　自分が最高と思っている人ほど、ダメなのです。私は最高じゃないから、あなた方の素晴らしいものは学びます。そして、私は最高の御方に仕えている一人です。宇宙で最高の御方に仕えているから、まだ私も成長する余地を持っています。ありがとうございました。