衣川晃弘大先生の御講話紹介

平成23年4月3日 関西見聞会より

 一番大事だったのは、人柄だったかも知れません。だから、人柄の善い時は、沢山の人が寄って下さいました。「この社長を男にしよう」と集まってくれたのです。人柄が悪くなったら、一目散に逃げていきます。潰れかけて、「もうダメだ」と思った時に、(二十六年位前、個人の生命保険の最高の月の掛け金が二十万円だったのです、二億円が最高だったから。それに入らせてもらっていました)。きつくなったので、解約させて頂くときに、「すみません、解約させて下さい、ちよっときついものですから」と言いましたら、「社長、これであなたと付き合うことはもうないと思います。あなたは今、傍にいる人たちを立派な人と思っていますが、あなたに合った人が集まっているのですよ」と仰って下さいました。その保険の担当者は日本で一番大きい生命保険会社で、九州で十年間一位の方でした。

「あなたが、今、雇っておいでになる社員さんは、どこの会社も雇わない人を雇っているのです。これがあなたの現在の状況です、目を覚まして下さい」と言って去って行かれました。

そして気付きました。どこの企業も雇わない人を雇っている。つまり、私の人格に合った人が来ていたのです。人が人を呼ぶ。類友の法則だったのです。私が立派な人間の時には、そういう人は一切来ませんでした。良くない人間になった時に、私の悪い人格に合った人がお越しになりました。その人たちは、「社長は金持ちだから、まだまだ吸血鬼のように吸い取ってやろう」というような後日談を聞きました。分かりますか? 人格が悪くなるときに、ダメになるのです。だから成長するチャンスを頂いたのだと思いませんか? 

私は、その時に命の大切さを忘れていました、仕事の魅力に負けて。感謝も忘れていました。「溺れる者、藁(わら)をもすがる」という言葉を人生の大先輩は、言われていましたね。(会場の方にお声をかけられる)

「困った時には、溺れる者は藁をもすがるのだ」と。その藁の意味も分からなかったのです。私は潰れかけて三年目に初めて、藁の意味が分かったのです。すがりました途端に、運命が良くなりました。運命、命の尊さが分かるようになったのです。

 命のある限り、私は何かしなくてはならない、その為には、立ち上がらなければならないと思いました。指導者は誰もいませんでした。努力させて頂きました。人格の大切さを知りました。人格に人が付いてくるのです。人が付いてこない人間は、何をやっても上手くいかないのです。こう私は思います。いかがですか(会場の方に話しかけられる)

 だから、「人格者たれ!」、私は小さいころに人生の先輩から良く聞いたことがあるのです。人格を磨きなさい。「人格者たれ!」今、そんなことを言う人は、日本人にどの程度おられますか?私たちは、「人格者たれ!」と言って育った一人なのです。人格を磨け、人格者のみに人は付いて来るのです。人格の良い人は病気まで乗り越えることが出来るのです。どんな苦難も乗り越えることが出来るのです。

 ベストグループは実は、完全なる人格者が育つグループなのです。人格を完成させるために作られたグループなのです。その結果、遺伝子の部分から全ての善いものがオープンするのです。 

私は今、本当に憂えているのです。私は日本人として生まれて本当に誇りを持っていたのです。そして、こうやって全国を回っていくと日本人として恥じてくるのです。今、両極端なのです。

私は、奉仕に行くのだったら、空念仏の手を合わせるよりも、もっと大事なことは苦しんでいる方の所に飛び込んで一緒に苦労してきなさい。私もそういう人間だったのです。

苦しんでいる方の所に飛び込んで、初めて人の苦しみが分かるのだと。自分が幸せで豊かで、どうして人の気持ちが分かるのですか? 

 私もインドには百回以上お伺いさせて貰いました。マザーテレサの所に行かせて頂く機会があったのですが、私はあの方が亡くなるのが分かっていました、教えがくるものですから。八月で亡くなられるかなと思って、生きている間に一度行きたいなと思いました。

死を待つ館というものがありまして、誰からも愛されない方、見捨てられた方々が、病気で倒れておられるわけです、その方々が運ばれるところが、死を待つ方々の館です。

そこに行かせてもらった時に、私も少しは神仏に手を合わせて、少しは神仏を信じる人間だと思っていたのです。

 世界から一番多くそこに奉仕に来ていたのは、日本の若者でした。日本の若者は、信仰心の欠片(かけら)もない方々なのに、行ってみると手を回して体を抱いているのです。そして、うんこも拭いてあげるのです。いろいろな病の方もおられるのに、へっちゃらなのです。もちろん病気を受ける子も中にはあるかも分かりませんが、私は五十数歳になっていたのですが、体に触れられませんでした。病気が感染したらどうしよう……。

 信仰の欠片(かけら)もない若い子たちが、神様も仏様も信じない方々が、「おじいちゃん~」、「おばあちゃん~」と言って体を抱きしめているのを見たときに、私は自分の心の貧しさに泣いてしまったのです。五十歳を過ぎてからです。情けない。私は、少しは神や仏を信じる人間になっているのに、出来ない、情けないと思いました。シスターの前で泣いていました。

私は、中途半端が嫌いなのです。「よし、今度こそ、もう一回チャレンジしよう!」

傍に元歯医者さんがいるのですが、その指導によって、手袋をしてマスクもして完全武装をしました。でも、全部、捨ててきました。

 マザーが言われました、「シスターたちは、一切、手袋もマスクもさせない。病気が感染するとしたらイエスを信じていないからです」信じていたら感染しないのだと。神を信じることが宗教ですから、ご利益信仰が宗教ではないのです。神を信じるか信じないかが、宗教の本当の目的であって、命を信じるか信じないかが本当の目的であって。

 私は信じてなかったのです。もう、涙が出まして。もう一度行こう、数ヵ月後に行きました。チャレンジ、チャレンジ、その時は手袋も何にもなしです。一番汚いのは、うんこですから。病人のうんこを手で拭いたりしました。膿みの中に手を突っ込んでみたり、四日間一杯しました。感染していません。私は体験しないと納得しないのです。

 飛び込んで、初めて、苦しい人の苦しみが分かる。悲しんでいる人に飛び込んで悲しみが分かる。だから、「行くなら、そういう人間になれ」と言ったのです。私だって神を信じていると思ったら、信じていなかったのです。それから神を信じることが少し分かるようになったのです。

 今の若い方、未来があります。人間はいつまで生きられるか、分からないのです。あなた方、いつまで生きられるのか分からないのです。自分が生きられると思っているだけであって。間違いないですね、いつまで生きられるか分かりませんよ。

 私はいつも言うのです。外から来る天災は防げない、地震とか津波は防げません。あの津波で二万人以上が亡くなられたと思います。亡くなった人は大変です。でも癌で亡くなっている人は、年間八十万人以上です。これは内から来る天災です。でも、これは防ぐことが出来ます。遺伝子の影響も来るのです、これも防ぐことが出来るのです。

 脳内出血、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、あるいは肺炎、さまざまな病気を入れたら年間に何百万人という方が亡くなっているのです。いずれ死ぬにしても、これらの病気は防ぐことが出来るのです、自分の内からくる病原菌は。その努力もしないで、なぜ天災ばかりを恐れているのですか、私は今の日本人を見ていて、不思議でたまりません。

「お医者様」(会場の方にお声を掛けられる)、自分の内の病気は防ぐことが出来ますよね。

 なぜ、自分の内に起ころうとする病気を防ごうとしないのですか?正しい生き方をすれば良いじゃないですか、体に良いものを食べれば良いじゃないですか?体に悪いものを食べて、心配・不安でストレスを溜めて、どうして健康が維持出来るのでしょうか? 

 私は、あなた方が不思議でたまらないのです。外から来る天災ばかりを怖がって、自分の内から来る人災は防ぐことが出来るのです。だからベストグループでは悪いことが起こる方が少ないのです。それを証明して差し上げましょう。

 生き方が間違ったら病原菌が出るように、全て遺伝子に組み込まれていたのです。私らには流感さえも寄って来ないのです、必要とされているから。もし必要とされていなかったら感染するかも知れないです。

 だから、鳥インフルエンザを皆怖がっています。そんなものは防げるかも知れないのです。現に内からの病気が一杯起こっているじゃないですか? 女性は二人に一人は癌になるだろう、男性は二人に一人以上、癌になるであろう。四人に一人は糖尿病になるであろう。脳内出血、脳梗塞、心筋梗塞、これは三大疾病です。そして肺炎。これは防ぐことが出来ます。言っている意味が分かりますか?学べば良いじゃないですか、実践すれば良いじゃないですか。

 私は、お医者様には必ず行くのです、こんな御力をお預かりしていても。なぜなら、医学を否定することは出来ませんから。だからお医者様に行ってちゃんと血液を調べてもらうのです。上の血圧は百二十、下は七十五です。六十六歳でこんなに素晴らしい数値です。運動しても血圧はほとんど安定しています。血液を見てもらうと、お医者さんが「春の小川みたいにサラサラですね」と言われます。なぜなら、菜食重点で体に良いものを食べていますから。タバコは吸わない、酒は飲まない、夜遊びはしない、こんな品行方正な生き方をしていて、これでおかしくなったら可笑しいですよ。

 お金で苦しんだら、今の人は誰も付いてきませんよ、「良いことを言って、何を貧乏していて」そうなるのです。だから、お金もちゃんと一生、生きていく分はお預かりしています。現在、年金取得者でございます。

 言っている私にいろんな事があったら、今の人たちは認めませんよ。だから元気にして下さっているのです。特に今の日本人はお金の少ない方が、人の目の前で素晴らしいことを言ったら、「何だ、あいつは貧乏して、貧乏たれが」と言うじゃないですか?だから、最初、儲けさせて頂いて貯金をしていたものが全部無くなっていきましたが、今度、儲けさせて頂いたら、良いことに使いたいと思ったものですから、また、儲けさせて下さいました。そして、仲間の為に数億円を出して土地を買わせて頂いたり、建物を建てさせて頂きました。

 人間は言う以上は、それに相応しい人間にならないといけないもので、私も有難いです。努力するチャンスを与えられたのですから。

 様々な問題が良くなるような人間になられたら一番良いのにと思うのでございます。ありがとうございました。

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